Redefining the experience of the Subaru vehicle owners’ platform to maintain and boost brand loyalty.
- Team
- Tangity
- Subaru
- Studios
- Tokyo
- Duration
- 5 months
世界の自動車産業をリードし続けてきたSUBARUは、創業から70年以上に渡って常に「笑顔をつくる会社」という志の高いビジョンを追求してきました。そして時代が目まぐるしく変化する現在、私たちは、いったい何がカスタマーの真の「笑顔」を生み出す付加価値になり得るかを再考する時がきました。本プロジェクトを通じて次期マイスバルの新しいコンセプトを定義する目的は、カスタマージャーニーにおけるユーザー体験を徹底的に改善することで、スバルオーナーのロイヤリティを維持しつつ、また次もSUBARUを選んでもらえるようにすることです。ロイヤルカスタマーが潜在的に何を求めているのかをピンポイントで抽出するプロセスは、非常にチャレンジングな試みでした。
課題発見とソリューション検証を進めるにあたり、スバルオーナーの目線に意識を向けました。私たちの発想をビジュアライズする上でモックアップ制作は最適であったと言えるでしょう。「次期マイスバルのあるべき姿」を見つける為、オーナーへの潜在的願望にチーム全体を没入させていくようなデザイン・アプローチを採用。まずワークショップの最初に、顧客と良質なロイヤリティを築いている国内外の事例を共有することで「気づき」を獲得しました。続いて、より現実的なシチュエーションを想定し、スバルオーナーのペルソナ像を精緻に設定した上で、ユーザージャーニーマップの策定を行いました。最終的には、ペルソナ個人が抱える課題や行動に対して共感意識を持つことで、解くべき「課題」が発見され、モックアップという形で解決策を提示することができました。
当初アイディエーションを補助する目的で行ったデザインリサーチは、そのプロセスに多様性と説得力が顕在化し、結果的に刺激的なワークとなりました。ユーザーの行動、感情、そして起こり得るトラブルの正確な言語化を通じて、スバルオーナーのペルソナを定義した後、次期マイスバルのアプリのモックアップとして形にすることができました。ユーザー視点、事業成長性、技術的フィジビリティという3つの角度からコンセプトを検証することで、実装上の必要機能や向かうべき方向性の優先順位付けを行いました。モックアップという形で、私たちのアイデアを可視化したことで、ステークホルダーへの解像度の高い共有と共感を得ることができたベストプラクティスであると言えるでしょう。
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